保温材は、配管や建物の断熱、浴槽や床の保温、食品のあたためなど、用途によって形も素材もさまざまです。
その一方で、「保温材がどこで買えるのか」「どの販売店でどんな保温材を選べばよいのか」が分かりにくいと感じる方も多いと思います。
この記事では、保温材が買える主な販売店と通販サイトの特徴と、用途別の保温材の種類・選び方・価格相場を整理してご紹介します。
保温材が買える主な販売店・通販サイト
Amazonの保温材:家庭用からDIY向けまで種類が豊富
Amazonでは、アルミ断熱シート・保温&保冷シート・窓際用断熱ボード・保温チューブ・保温テープ・配管用断熱材など、さまざまなタイプの保温材が販売されています。
例えば、浴槽や床・窓に使えるアルミ保温シート、車内やキャンプ用品の断熱シート、配管の凍結防止に使う保温テープや保温チューブなどが見られます。
価格帯としては、小さめの保温シートや保温テープで500〜1,000円前後、大判シート・ロールタイプや車用断熱材で3,000〜8,000円前後の商品が多い傾向があります。
Prime対象の商品も多く、寒さ対策や配管の凍結防止を急いでいる場合でも注文しやすいのが特徴です。
Amazonで保温材を探す際は、「保温材」「保温シート」「保温チューブ」「配管 保温材」など、用途に近いキーワードで検索すると目的の保温材が見つかりやすくなります。
MonotaROの保温材:配管・設備向けの保温材を探したいときに便利
工具・資材通販サイトのモノタロウでは、配管・水廻り設備部材としての保温材が多く取り扱われています。
具体的には、以下のような保温材が掲載されています。
- イノアック「ライトチューブ」などの配管用保温チューブ(給水管の結露防止・温度降下防止向け)
- TRUSCOの保温チューブ・耐熱保温チューブ(給湯配管・暖房配管・エアコン配管の保温向け)
- グラスウール断熱材(ダクトや冷温水管、蒸気配管の断熱に使われるロール・シート)
- 継手用保温材(エルボ・チーズ・ソケットなど配管継手専用カバー)
- 保温テープ・保温材接続テープ・アルミガラスクロステープなどの補修・接続用テープ類
価格は、配管用保温チューブ1本(1〜2m)で数百円〜、グラスウールのロールやボードタイプで数千円〜といった設定が多く見られます。
住宅や店舗の配管保温をしっかり行いたい場合や、プロ向け規格の保温材を購入したい場合に確認しておきたい販売店です。
プチリュバンの保温材:スノーパックほかほかパックなど食品向け保温剤
お菓子・パンの包装資材を扱う通販サイト「プチリュバン」では、食品の保温に使える保温剤も取り扱われています。
代表的な商品例として、三重化学工業の「保温剤 スノーパックほかほかパック 500g 10個入」があります。
スノーパックほかほかパックは、電子レンジや湯煎であたためて繰り返し使える保温剤です。メーカー情報によると、主な仕様・特徴は次の通りです。
- サイズ:およそ160×230mm
- 内容量:500g(10個入セットもあり)
- 材質:カルボキシメチルセルロース
- 加熱方法:600Wの電子レンジで約2分、500Wで約2分30秒が目安
- 保温持続時間:室温30℃の環境で、製品温度が約62℃から約30℃に下がるまでおよそ4時間
- 湯煎でのあたためにも対応(お湯を沸騰させた後、火を止めてから温める)
お弁当やパン・お菓子のテイクアウト時に中身を温かい状態で渡したい場合や、イベント出店で保温剤を活用したい場合などに検討しやすい保温材です。
プチリュバンで「保温剤 スノーパックほかほかパック」を確認する
その他の実店舗で保温材が見つかることがある場所
通販以外では、次のような実店舗で保温材が取り扱われているケースがあります。
- ホームセンター:配管用保温チューブ、保温テープ、窓用断熱シート、床用保温マットなど
- 家電量販店・生活雑貨店:窓際用の断熱パネル、浴槽用アルミ保温シート、ホットカーペット用断熱シートなど
- 一部の100円ショップ:簡易的なアルミ保温シートや小型の保温マットなど
ただし、店舗ごとに在庫状況やラインナップは異なるため、確実に購入したい保温材がある場合は、通販サイトで商品を指定して注文する方法が取り入れやすいです。
用途別に見た保温材の種類と特徴
保温材は、用途によって選ぶべき種類が変わります。ここでは代表的な保温材を、用途別に整理しておきます。
配管用保温材:水道管・給湯管の凍結防止や結露対策に使う保温材
配管用保温材は、給水管や給湯管、空調配管などに巻き付けて断熱するための保温材です。モノタロウなど配管資材を扱う通販サイトで多く取り扱われています。
- 発泡ポリエチレンの保温チューブ(ライトチューブ、保温チューブ、耐熱保温チューブなど)
- 継手部分専用のエルボ用・チーズ用保温材
- 屋外配管向けのUVカット付き保温材や耐候性を持った保温材
- 配管保護・補修用の保温テープ、配管保護テープ
凍結防止ヒーターを配管に取り付ける場合は、ヒーター用保温テープと組み合わせて施工することが多いため、ヒーターの説明書やメーカー推奨品も合わせて確認しておくと安心です。
シート・マットタイプ保温材:窓・床・浴槽・車内などに使う保温材
シート・マットタイプの保温材は、広い面を覆うことで冷気の侵入や熱の逃げを抑える保温材です。Amazonなどの通販サイトでさまざまなサイズ・厚みの商品が販売されています。
- アルミ蒸着の断熱シート(窓・床・壁・屋根・車内など多用途タイプ)
- 浴槽用・お風呂用アルミ保温シート
- ホットカーペットやこたつの下に敷く保温マット
- 冷気ガードパネル・窓際あったかボードなどの断熱パネル
商品ごとに、対応温度・厚み・サイズ・用途(屋内専用か屋外も可か)が異なります。車用の断熱シートなどは、難燃性試験済みのものが選ばれているケースもあるため、使用環境に合う仕様かを事前に確認しておくと安心です。
保温剤パック・ジェルタイプの保温材:食品や手元を温めるための保温材
スノーパックほかほかパックのような保温剤パック・ジェルタイプの保温材は、お弁当・パン・お菓子など食品を温かい状態に保ったり、ひざ掛けやポケットの中で手元を温めたりする用途で使われます。
- 電子レンジで加熱して使うジェルタイプの保温材
- 湯煎でも温められる保温パック
- 繰り返し使えるホット&クール兼用ジェルマットなど
メーカーの情報では、加熱時間や保温持続時間、推奨の温度が明記されています。規定より長く加熱すると破損の原因になる可能性があるため、使用前に説明をよく読んでから利用することが大切です。
保温材の価格相場とサイズの目安
保温材の価格は、種類やサイズ、性能によって大きく変わりますが、通販サイトの情報を基にするとおおよそ次のような傾向があります。
- 小型のアルミ保温シート・保温テープ:1枚・1巻あたり500〜1,000円前後
- 窓や床に敷く大判シート・マット:1,500〜3,000円前後
- 車用・業務用のロールタイプ断熱シート:3,000〜8,000円前後
- 配管用保温チューブ:1〜2mのチューブ1本で数百円〜
- グラスウールなどの断熱材ロール・ボード:1巻・1枚で数千円〜
- 保温剤パック(スノーパックほかほかパックなど):1個あたり数百円前後、10個・30個セットで数千円前後
サイズについては、一般的に次のような例が見られます。
- 浴槽用アルミ保温シート:おおよそ70×120cmなど
- 床面用断熱マット:1.8×1.8m前後の正方形タイプや、ラグサイズの長方形タイプ
- 配管用保温チューブ:1〜2m長さで、内径・外径が配管サイズに合わせて複数展開
- 保温剤パック:片手〜両手で持てる160×230mm前後のパックなど
必要な保温材の長さや面積をあらかじめ測っておくと、買い過ぎや不足を防ぎやすくなります。
保温材を選ぶときに確認したいポイント
保温材を選ぶ際は、次のポイントを順番に確認しておくと、自分の用途に合った商品を選びやすくなります。
- 用途に合っているか
配管なのか、窓や床なのか、食品なのかなど、使う場所を明確にしてから保温材を絞り込みます。 - 対応温度や耐熱性
給湯配管や高温の配管に使う場合は、使用温度の上限を必ず確認します。 - 屋内・屋外のどちらで使うか
屋外配管や屋外設備に使う場合は、耐候性・耐紫外線性を持つ保温材かどうかを確認します。 - 施工のしやすさ
ワンタッチテープ付きの保温チューブや、シールタイプの断熱シートなど、DIYでも扱いやすいタイプを選ぶ方法もあります。 - 再利用の可否
保温剤パックのように繰り返し使えるタイプか、一度きりの使い切りタイプかも確認ポイントです。
保温材を使う際の注意点
保温材は便利な一方で、使い方を誤ると破損や事故につながるおそれがあります。次の点には特に注意が必要です。
- 電子レンジ加熱時間を守る
スノーパックほかほかパックなどの保温剤は、指定ワット数と時間が説明に記載されています。長時間加熱は袋の破損につながる原因となるため、目安時間内で加熱し、必要に応じて少しずつ追加加熱する形が安心です。 - 火気や高温の熱源に直接触れさせない
保温シートや断熱材をストーブ・ヒーターなどの直近に置くと危険な場合があります。使用上の注意に従い、適切な距離を保つことが大切です。 - 配管用保温材は固定状態を定期的に確認する
屋外配管に巻いた保温チューブやテープは、経年劣化や紫外線の影響を受けることがあります。時間の経過とともにゆるみ・破れがないか定期的にチェックしておくと安心です。 - 結露や湿気に注意する
結露しやすい場所では、保温材内部に水分がたまらないように施工方法を確認し、必要に応じて専門業者に相談することも検討できます。
まとめ:保温材は用途に合った販売店と種類を選ぶ
保温材は、配管の凍結防止から窓・床・浴槽の断熱、食品の保温まで、用途によって必要な種類が大きく変わります。
配管や設備向けの保温材を探す場合はモノタロウのような資材通販、窓や床・車内など広い面積に使う保温材を探す場合はAmazon、食品向けの保温剤を探す場合はプチリュバンのような包装資材専門店が、それぞれ選択肢として考えられます。
価格帯やサイズ感、対応温度や屋内外の使用条件を確認しつつ、「何をどこで保温したいのか」を意識して保温材を選んでいくと、目的に合った商品が見つかりやすくなります。





























































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